闇にひとつ燐寸
蝶はためいきに似て
魂をむしばむ棘
午睡に死んだ魚の名前
本能のかたちをみせて
触れるのはきみのはしたなさ
嫉妬のとげ、血を舐める舌
人の壊落を覚えない
治さないままでも生きられるから
私の中にいる誰か
すてきな呪いをかけて
さんざめく夜をもう一杯
参列者の中にいるあなた
すべらかな魂
暗やみにて